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ゴルフクラブは大きく3つの要素から構成されています。その3つとはヘッド、シャフト、グリップです。多くの人はヘッドが一番大事と考えておりますが、実はシャフトの方がヘッドより重要な役割を果たしております。
その理由として、シャフトがスイングに直接的に影響を与えるものだからです。ヘッドがボールに影響を与えるものと考えるならば、シャフトはスイングを決める最大の要因となり得ます。そのため、シャフトの硬さ、長さ、重さが変わってくれば、それにより自ずとスイングも変化するのです。その結果、ボールの飛距離や弾道に大きな影響が出てくるというメカニズムとなっています。
「クラブヘッドをボールに当てるように導く」のがシャフトの役割ではありますが、それだけの役割だと不十分と言えます。「どれだけヘッドをボールに対して平行に当てられるか」「どれだけヘッドのスピードを上げられるか」この2点が満たされなければ、シャフトの役割を十分に果たしているとは言えないのです。
上記で挙げた2点、「どれだけヘッドをボールに対して平行に当てられるか」「どれだけヘッドのスピードを上げられるか」を満足させるには、シャフトの硬さ、重さ、長さが個々に合っているシャフトを選ぶ事が重要です。自分に合ったシャフトを使うことで、個々の最大限の力を発揮することに繋がります。
ここからは、シャフトを選ぶ際に気をつけなければならない機能についてご紹介していきたいと思います。
フレックスとは、シャフトの硬さを表した指数で、ヘッドスピードまたは振りの速さに応じた硬さが設定されています。硬い方から X「Extra Stiff] S「Stiff」 R「Regular] A「Average] L「Ladise」等で表示されていることが多く、フレックス(シャフトのしなり)はクラブフェースのスイートスポットにボールを正確に当てるために非常に重要な役割を担っています。
簡単な例で言うと、スイングが速い人には、柔らかいシャフトだとショットが安定しないため、硬いものに替えていく必要があります。逆に、スイングスピードが遅いうちは、柔らかいシャフトの方が飛距離は出る傾向があります。
シャフトの硬さを表す指標がフレックスということがわかりましたが、この硬さを表すフレックスにはいくつか注意しなければならない点があります。それは、フレックスには、しっかりとした硬さの基準があるわけではないことです。メーカーやシャフトによって同じSでも硬さが違ったり、あるシャフトのSが他のシャフトのRより柔らかいということもあります。また、US仕様のシャフトは日本仕様に比べて1フレックスほど硬い傾向があります。こういったシャフトの硬さを見分けるために使われる指標が固有振動数です。
固有振動数とは、グリップを固定した状態でヘッドを振動させ1分間の振動回数を測定したものになります。シャフトが硬いほど速く振動するので振動数は大きくなり、シャフトが軟らかいほどゆっくり振動するので振動数は小さくなります。振動数はCPMという単位で表され、数が大きくなればなるほど、そのシャフトは硬いということになります。例えば、振動数260cpmと270cpmでは、270cpmの方が硬いということになります。
一般的なシャフトスペックと振動数の比較です。
45インチのドライバー基準の振動数 |
一般市販のスペック |
---|---|
220cpm以下 |
L |
230cpm~240cpm |
A |
240cpm~250cpm |
R |
250cpm~260cpm |
SR |
260cpm~270cpm |
S |
270cpm以上 |
X |
シャフトのしなりの頂点のことをキックポイントと呼びます。ボールの弾道、打ち出し角度に大きく影響するのがキックポイントです。先調子、中調子、元調子の3つに分類することができ、キックポイントの違いは1cm程度ととても小さいです。
手元調子は打ち出し角度が低く、フィーリングを重視する、プロ、上級者に好んで使われます。逆に、先調子は打ち出し角度が高く、比較的容易に高い弾道が打てるため、ボールの上がらないゴルファー向きになります。中調子のシャフトはしなりを感じやすく、シャフト全体でしなりを起こすので、スイングが比較的ゆっくりでき、中弾道の球を打ちやすくなります。
トルクはシャフトのねじれ度合いを示す数値です。この数字が大きいほど、よくねじれるシャフトという意味になります。シャフトのしなりが縦の動きであれば、トルクはシャフトの回転軸の横のしなりと考えられます。
トルクは、車のハンドルで言う"遊び"のようなものなので、トルクが大きいほど、手の動きに対してヘッドの動きが鈍感になります。そのため、大きなトルクだと、自分が余計な動きをしてもヘッドがちゃんと元の位置にもどってきてくれるというメリットがあります。
それに対して、低トルクのシャフトは、手の動きに対してヘッドの動きが敏感です。ヘッドの動きを自分で操作しやすいので、球筋を打ち分けたい上級者向けとも言えます。
アベレージゴルファーであれば、ある程度トルクがあったほうが球のつかまりが良く、安定して飛ばすことができます。ただし、ヘッドスピードの速いゴルファーが高トルクのシャフトを使うと、ヘッドが戻りきらずに球が右に飛んでしまう場合があるので注意してください。
ゴルファーのタイプによって適正トルクは異なりますが、平均的なヘッドスピード42m/sのゴルファーの場合、球を曲げたくない人はトルク3.5以下のシャフト。球をつかまえて飛ばしたいなら、トルク3.5以上のものを選ぶといいでしょう。
US仕様と日本仕様のシャフトの大きな違いはフレックスの部分です。これらを比べると表示スペック自体が異なっていることが多く、US仕様のRフレックスと日本仕様のSフレックスが同程度の硬さというのが定説となっています。つまり日本で普段Sシャフトを使っている人でも、US仕様のSだと硬すぎてしなりが全く感じられない可能性があるのです。
フレックスについては注意が必要ですが、重量などのスペックはメーカーの商品説明に記載されている場合が多いので、現在使っているシャフトと比較する事ができると思います。
アメリカの方がカスタムできるシャフトの種類が格段に多く、安価な場合も多いので、いろんなシャフトを選択肢に入れながら自分に合うものを選んでもらいたいと思います。
アルディラは、1972 年にカーボン成型物の研究・開発会社として創業しました。プリプレグ(カーボンシート)からの生産が可能なカーボンゴルフシャフトメーカーとして、米国内では抜群の知名度を誇っています。マスターピースブランド「NV」を発売以来、2003 年にメジャーで勝利をあげるなどツアーでの実績を積み、高性能ブランドシャフトのパイオニアとしての地位を確立しています。
ベンタスブルーはツアープロ仕様の叩けてブレない中元調子のシャフトです。シャフト自体がブレにくく、オフセンター時のヘッドのねじれを抑制、優れたボールコントロール性能を実現します。左へのミスが気になる方にはおすすめで、思い切って振っていけるシャフトになっています。
三菱ケミカルのシャフトは、各ゴルフメーカーの純正シャフト製造から、世界のゴルファーがシャフトに求める、飛距離性能、方向性、フィーリングの全てを、高いクオリティーで実現しているシャフトメーカーです。2017年4月より、連結子会社である三菱化学、三菱樹脂、三菱レイヨンの3社を統合し「三菱ケミカル株式会社」に社名変更されました。
米国で100年以上の歴史をもつシャフトメーカーの老舗トゥルーテンパー社。日本市場ではダイナミック・ゴールド「DG-S200(スチールシャフト)」のシェアが高く、発売から40年以上経っても愛用者の多いキング・オブ・スチールシャフトです。
数多くの男子ツアープロが使用しているのが、このダイナミックゴールド・ツアーイシューです。ツアープロが使用しているものとまったく同じ高品位なシルク印刷を日本国内において施しています。重量の公差(製造工程で生まれる誤差)を0.5グラム以内に収めてあるものをツアーイシューと呼んでおり、重さや振動数などにばらつきがないことが特徴です。